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さつまいもコラム
さつまいもメニューで夏の疲れを吹き飛ばしましょう!
市野 真理子(管理栄養士)
まだまだ暑い日が続いており、そろそろ夏の疲れが出てくる頃ではないでしょうか。今回は、なんとなく身体がだるい、疲れやすいといった夏の疲れを吹き飛ばしてしまうメニューをご紹介します。
疲労回復が期待できる栄養素
身体がだるい、疲れやすいといった症状は、食べたものが上手くエネルギーに変わっていない事が原因の一つと言われています。お食事で摂った糖質をエネルギーに変えるには、ビタミンB1がとても重要な働きをします。ビタミンB1を多く含む代表的な食材は「豚肉」。さらににんにく、葱、玉葱といった食材に含まれる「アリシン」と一緒に組み合わせると、「アリチアミン」という成分に変化し、疲労回復に役立つと言われています。
おすすめレシピをご紹介
今回ご紹介する「さつまいもと豚肉の生姜炒め」は、さつまいもと豚肉と生姜が入った一品。さつまいもの糖質に豚肉と玉葱、葱のアリチアミンの効果の組み合わせです。
作り方は簡単。さつまいもを一口大の大きさに切って、600Wの電子レンジで加熱します。フライパンにごま油を入れて、玉葱と豚肉を炒めます。火が通ったらさつまいもを加えて、生姜醤油で味を整えたら完成。
副菜は旬の野菜を使ってさっぱりと
このメニューに「豆腐とわかめの味噌汁」に旬の野菜を使った副菜があるといいですね。「トマトと千切りにした大葉」または「きゅうりを薄切りにしてじゃこを加える」といった組み合わせで、味付けはさっぱりとポン酢和え。火を使わず簡単につくることができます。
暑いと食欲が落ちてしまいがちですが、味付けや香味野菜を上手に使って、夏の疲れを吹き飛ばしましょう。
「さつまいもと豚肉の生姜炒め」の詳しいレシピは以下に記載していますので、ぜひ作ってみてくださいね。
■さつまいもと豚肉の生姜炒め
さつまいもの糖質+豚肉のビタミンB1で、エネルギーを作り出す!
・豚ばら肉… 200g
・A
塩… 少々
酒… 大さじ1
片栗粉… 大さじ1
・さつまいも… 中1本(180g)
・たまねぎ… 1/2個
・小ねぎ… 2本
・ごま油… 大さじ1/2
・B
しょうゆ… 大さじ1と1/2
酒… 大さじ1と1/2
砂糖… 小さじ2
しょうが(すりおろし)… 大さじ2
にんにく(すりおろし)… 小さじ1/2
【作り方】
①豚ばら肉を5cm幅に切り、Aをまぶしておく。さつまいもを皮付きのまま乱切りにし、濡らしたキッチンペーパーとラップをかけ、600wのレンジで4分加熱し、竹串がスッと通るまで柔らかくする。たまねぎは1cm幅のくし切り、小ねぎは小口切りにする。
②フライパンにごま油を熱し、豚ばら肉を色が変わるまで中火で炒め、たまねぎを加えて透明感が出るまで炒める。
③さつまいもを加えて炒め、油が回ったら、Bを合わせて加え、全体に絡まったら、器に盛り、小ねぎを散らす。
【調理ポイント】
さつまいもは紅あずまや鳴門金時などホクホク系の品種がオススメです。
【栄養ポイント】
糖質が豊富なさつまいもと、糖質の代謝を助けるビタミンB1が豊富な豚肉を、一緒に摂ることで、効率よくエネルギーを産生することができます。脳のエネルギー源となるのは糖質のみであり、これからの受験シーズン、頭を使う時のお食事にオススメのレシピです。
(1人分) エネルギー 296kcal 食塩相当量 1.4g