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さつまいもコラム
干し芋でHealth & Beauty
市野 真理子(管理栄養士)
少しお腹が空いたときに、お手軽に食べられる干し芋。その歴史は江戸時代にさかのぼり、さつまいもを煮て包丁で薄く切ったものを天日で干す「煮切り干し法」という手法が考えだされた事が干し芋のはじまりと言われています。もちろんそのまま食べても美味しいですし、少しトースターで焼くと、甘みがグッと増します。
お手軽に美味しい干し芋ですが、甘いから太ってしまうのでは…という心配もありますよね。確かにカロリーをみると、焼き芋は100gあたり151kcal、干し芋は100gあたり277kcalありますので、たくさん食べ過ぎないように注意が必要です。焼き芋に比べて固さがあるため、しっかりよく噛んで食べると食べ過ぎを防ぐ事ができます。
一方で、干し芋は100gにつき、食物繊維が5.9gも含まれています。食物繊維不足がいわれている中で、おやつ感覚で摂取ができるのは魅力的です。腸内環境が整うと便通がよくなる、免疫力が高まるといわれています。肌も整いやすくなりますね。
さらに女性に嬉しい成分として鉄分が2.1g含まれています。活き活きと美しくいるためには、鉄分が不足することなく体を整えていくことが重要になります。カリウムも980mg含まれていますので、むくみやすい方におすすめです。
夏バテぎみ、身体がなんとなくだるい…といった症状は食べた物がうまくエネルギーに変わっていない状態。干し芋はエネルギー源となる糖質とエネルギーに変換するために必要なビタミンB1も含まれています。食欲が落ちてしまいがちな夏には特にオススメですね。美味しい干し芋は50~60gを目安に食べると良いでしょう。
※栄養成分の数値は、日本食品標準成分表(八訂)より引用しております。