トップページ > さつまいもコラム > 市野 真理子(管理栄養士) > さつまいもの自宅での保存方法
さつまいもコラム
さつまいもの自宅での保存方法
市野 真理子(管理栄養士)

毎日ジメジメとした蒸し暑い日が続いています。暑い夏は苦手、もうバテてしまいそう!!と思う人もいるのではないでしょうか。ではさつまいもは暑さ、寒さ、どちらが苦手でしょうか。
答えは「寒さ」が苦手なのです。さつまいもは秋に収穫されるので、寒さの方が得意と思われがちなのですが、原産地はメキシコ南部からペルーにかけての暑い地域。日本でもさつまいもは暖かい地域で栽培されている事からも、寒さが苦手なお芋なのです。ですから、冷蔵庫で保管してしまうと障害を受けてしまい、さつまいも内部の変色や不快な匂いが発生し、腐敗してしまいます。
普段は常温保存がおすすめです。ただし、これだけ暑いとさつまいもは芽が出てしまうので、新聞紙に包んでできるだけ涼しいところ、例えば「床下収納」や「日の当たらない廊下」での保管をおすすめします。
さつまいもは冷凍保存ができる事を知っていますか?もちろん生のさつまいもを丸ごと1本冷凍するのではなく、輪切りやいちょう切りにして保存袋に入れて冷凍します。使う時は、冷凍したまま加熱調理をしてくださいね。茹でてから冷凍保存もできます。またはペーストや粗く潰しておくと、解凍後、サラダなど直ぐ活用ができますね。解凍は冷蔵庫でゆっくりと、急いでいる時は電子レンジで温めるとよいでしょう。
冷凍保存することができれば、暑い夏にもさつまいもを無駄にする事なく、おいしく食べることができ、さらに調理時間の短縮にも繋がります。暑い夏はキッチンに立つ時間も短くしたいものですね。是非、活用してみてください。
※上記コラムにおいて、さつまいもの適切な保管場所について「野菜室での保管をおすすめ」との記載がございましたが、野菜室での保管はさつまいもが低温障害を起こし、腐敗につながる可能性がございました。内容を一部訂正させていただくとともに、深くお詫び申し上げます。(訂正日:2025年3月4日)