前回、焼き芋は主食になるとお話しました。でも焼き芋はカロリーが高いから、太っちゃう…と心の叫び声が聞こえている方はいらっしゃいますか？

実はご飯も焼き芋も100gあたり約150kcalとカロリーはほぼ同じなのです。ただし、カロリーはほぼ同じでも大きく違うのが食物繊維の量。焼き芋はご飯よりも食物繊維が多く含まれているので、消化に時間がかかることから腹持ちが良く、少量でも満足できるのです。

そしてさらに最近分かってきた事があります。それはほっかほっか熱々の焼き芋よりも、冷たい焼き芋の方が太りにくいのです。

それはでんぷんが冷えることによって「難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)」に変化するということ。難消化性でんぷんはその名の通り消化されないことから、食物繊維と同じ機能を持つことで注目されているのです。食事から摂取したでんぷんは、小腸で消化、吸収され、エネルギー源になります。

しかし、最近の研究で、消化酵素で分解されずに大腸まで届くでんぷんもあるということが明らかになったのです。これが、レジスタントスターチ（難消化性でんぷん）です。

つまり小腸で吸収されないということは、エネルギーにならないということ。つまり太りにくい…という事になりますね。

冷たい焼き芋を電子レンジなどで温めて熱々にしてしまうと、元のでんぷんに戻ってしまうので、注意してくださいね。