さつまいもコラム

お正月に栗きんとん

市野 真理子(管理栄養士)

年末が近づくと、大掃除、餅つき、おせち料理の準備と、師走というだけあって慌ただしさを感じますね。お餅やおせち料理は、購入する人も多いのではないでしょうか。

お正月行事の意味

新年の餅つきやおせち料理には意味があり、一族の繫栄や健康長寿等への願いが込められているといわれています。さつまいもが登場するのは、おせち料理の「栗きんとん」ですね。黄金色から「金運」がよくなるようにという意味が込められた料理です。

おめでたい云われがある「栗きんとん」ですが、一方で甘いから…という事で遠慮してしまう人が多い料理でもあります。
昔はお正月に台所に立たなくてもよいように味付けを濃くすることで保存性を高めていました。今では冷蔵庫もありますので、お好みの「栗きんとん」を作ってみてはいかがでしょうか。

「栗きんとん」の作り方

さつまいも2本は、輪切りにして皮を厚めに剥き、下茹でします。
 茹であがったら、黒く変色した部分は、きれいに取り除きます。
くちなしの実を包丁の背で押しつぶし、ガーゼや不織布に入れます。
鍋に下茹でをしたさつまいもとくちなしを入れ、さつまいもがひたひたになる程度の水を加えて茹で ます。さつまいもが柔らかくなったら取り出して裏ごしをします。
鍋に裏ごしをしたさつまいもとさつまいもの重量の30%の砂糖を入れて、中火でよく混ぜ合わせま す。
みりん大さじ2と栗の甘露煮のシロップ大さじ2、塩ひとつまみを入れて、さらに練ります。
水分が飛んで照りが出たら栗の甘露煮10個を加えて、混ぜ合わせたら完成です。
 甘さは甘露煮のシロップで調整するとよいでしょう。

来年は「巳年」。金運に縁のある年です。手作りの「栗きんとん」で、金運アップ!!を願いましょう。

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