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さつまいもコラム
みんな大好き「大学芋」
市野 真理子(管理栄養士)
朝晩冷え込むようになり、冬の訪れを感じるようになりました。今年の秋はお芋掘りを楽しまれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
収穫したての新物のさつまいもは水分が多く、まだ甘みも少ないですが、少し寝かせると糖分がアップしてより美味しくなっていきます。(掘りたてのお芋については10月のコラム「お芋掘りを楽しむ」をご参照ください)
新物のさつまいもを美味しく食べるには?
新物のさつまいもを美味しく食べる方法として「大学芋」はいかがでしょうか。
大学芋は、さつまいもを揚げることで水分が抜けて、飴のコーティングでお好みの甘さにすることができます。
大学芋の名前の由来は諸説ありますが、大学生が好んで食べたことから「大学芋」の名前がついたといわれています。
大学芋の作り方
作り方もとっても簡単。
①さつまいも500gを乱切りにします。
②170℃の油で揚げます。
竹串がすーっと入るくらいの固さに、表面が少しきつね色になるくらいが目安です。
③鍋に砂糖大さじ5、みりん大さじ5、醤油大さじ2を鍋に入れて煮詰めます。
④木べらからトロンと落ちるくらいになったら、揚げたさつまいもを加えて絡めます。お好みで黒ごまも一緒に混ぜあわせるとコクが出て美味しくなります。
外はカリッ、中はホクホク。甘じょっぱい味はお子さまから大人まで、みんなが好きな味ですね。
大学芋に似た中華のデザート「抜絲地瓜」
さて、この大学芋は中華のデザート「抜絲地瓜(さつまいもの飴煮)」と似ています。さつまいもを揚げるところまでは同じ。違いは砂糖の煮詰め方にあります。砂糖を水で溶かし、鍋で煮詰めていくと水分が蒸発していき、とろみがついてドロッとした状態になります。この蜜を絡めたのが大学芋。
更に煮詰めていくと、黄金色のべっ甲飴になります。これを素早くお芋に絡めると「抜絲地瓜」となります。
食べ比べてみるのも面白いですね。