さつまいもコラム

干し芋を作ってみませんか

市野 真理子(管理栄養士)

最近人気の干し芋。コンビニやスーパーをはじめ、道の駅やサービスエリアでもよくみかけるようになりました。干し芋の全国生産量の第1位は茨城県。しかし誕生したのは静岡県なのです。甘くて腹持ちのよい干し芋は、関東にまでその声が届くようになり、その後茨城県でも作られるようになりました。

干し芋の作り方

この干し芋、実はご家庭でも簡単に作ることができます。

①さつまいもを丸ごと茹でます。
この丸ごと茹でることが重要。皮をむいてしまうとうま味が逃げてしまうので、皮をつけたまま茹でてください。固めの湯で加減だと固い干し芋になってしまうので、少し柔らかめに茹でるとよいでしょう。もちろん蒸してもOKです。電子レンジは出来上がりが固くなってしまう場合があるので、あまりおすすめできません。

②少し冷まして皮をむき、1cm幅に切ります。
斜め切りでも、縦に細長く切っても、お好みの切り方でOK。

③ザルに並べて、外で乾燥させます。
干し芋を作るための重要なポイントはお天気。晴れの日が続きそうな時を見計らって干します。そして寒く、乾燥している、11月中旬以降の寒い季節に行うのがおすすめ。気温よりも空気が乾燥していることが大切です。

干す期間は、切り方にもよりますが、3~5日間が目安。途中で上下をひっくり返してくださいね。湿度や気温が高い条件で干し芋を作ると、カビが生えてしまうこともありますので注意してください。

出来上がったらファスナー付き保存袋に入れ、冷蔵庫で保存しながら1週間ほどで食べきるとよいでしょう。
もちろん冷凍保存もできます。

素朴で優しい甘さの干し芋。お天気をみながら、楽しんでみてはいかがでしょうか。

さつまいもコラム一覧に戻る