さつまいもコラム

お芋掘りを楽しむ

市野 真理子(管理栄養士)

長かった夏も終わり、すっかり秋らしい季節になってきました。畑でもお芋がスクスクと育ち、芋掘りの季節ですね。掘りたてのお芋を食べたい!!と思いますよね。でも…掘りたてのお芋は、実はあまり甘さを感じないのです。ちょっと我慢して2か月ほど寝かせると、でんぷんが糖分に変わり、甘く美味しくなっていきます。

掘ったさつまいもの保存方法は?

保存方法にもポイントがあります。掘りたてのお芋は水分が残っているので、土がついたままの状態で3~4日、外で干して乾燥させましょう。水分が残っているとカビが生えてしまいます。できれば途中で上と下を返していただくとよいでしょう。

そして段ボールなどに入れて、涼しい場所で保管してください。さつまいもは冷たい所は苦手なので、基本的に冷蔵庫は避けたほうが良いでしょう。一方で温かい場所においてしまうと芽が出てきてしまうので、例えば「玄関」や「日の当たらない廊下」など、13℃前後になりそうな場所を探して保管してください。
お芋の状態を確認しながら、1か月~2か月程度を目安に召しあがってくださいね。

掘ったお芋を美味しく食べるには?

心待ちにしたお芋、皆さんはどんなお料理にしますか? シンプルにお芋の美味しさを楽しむのであれば、蒸す・焼くがおすすめ。お芋の大きさにもよりますが、蒸す場合は、蒸気が上がってから12~15分ほど蒸します。焼く場合は、さつまいもを濡れた新聞紙で包み、さらにアルミホイルで包み、200℃のオーブンで60分ほど焼きます。どちらも串で刺して、すっと中心まで通れば出来上がり。
※加熱温度や時間は様子をみて調節が必要です。

秋の味覚を楽しんでくださいね。

※上記コラムにおいて、さつまいもの適切な保管場所について「野菜室での保管をおすすめ」との記載がございましたが、野菜室での保管はさつまいもが低温障害を起こし、腐敗につながる可能性がございました。内容を一部訂正させていただくとともに、深くお詫び申し上げます。(訂正日:2025年3月4日)

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