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さつまいもコラム
自分好みのさつまいもは?
市野 真理子(管理栄養士)
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寒さもいちだんと厳しくなり、焼き芋が美味しい季節になりました。
スーパーマーケットでも店内の入口付近で焼き芋が販売されており、思わず手にとりたくなりますね。そして色々な種類のさつまいもで焼き芋が作られています。紅あずま、なると金時、紅はるか、安納芋、シルクスイート®、パープルスイートロード、紅天使・・・
好みが分かれるのが「食感」。水分が多くねっとりとした食感と、水分が少なめのホクホクとした食感に分けられます。
食感の違いを楽しむ
水分が多くねっとりとした食感のさつまいもは「安納芋」「紅はるか」「シルクスイート®」そして「紅天使」など。甘さが強いものが多いのでデザートにも向くさつまいもです。もちろんしっとりとした焼き芋、蒸し芋も楽しむことができます。
水分が少なめのホクホクとした食感のさつまいもは「なると金時」「紅あずま」が代表的ですね。甘さは控えめなものもありますが、ホクホクとした昔ながらのさつまいもらしい食感で、根強いファンも多くいます。こちらは、焼き芋、蒸し芋、天ぷら、煮物など幅広く楽しめます。
好みの食感を探すために、色々な種類のさつまいもを食べ比べるのも楽しいと思います。
そこで、簡単に炊飯器で作る蒸し芋の作り方をご紹介しましょう。
簡単!炊飯器で蒸し芋
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①炊飯器にきれいに洗ったさつまいもを並べます。皮は付いたままです。
②さつまいもが半分ほど浸かるくらいの水を入れます。長い場合は、半分に切って。決して上下に重ねないでくださいね。
③炊飯ボタンをポチッと。これだけです。可能であれば、玄米モードで炊くと甘く美味しい味に。早く食べたい!!といって、「お急ぎ」や「早炊き」はNGです。
さらに、カリッとさせたい場合にはオーブントースターで5分ほど焼くと皮がカリッと香ばしい蒸し焼き芋になります。
しっとり系のさつまいもは、最初に加える水を減らすとほっくりとした食感に。反対にホクホク系のさつまいもは水を多めに入れるとしっとりとした味わいに。好みの固さになるように水の量を調整してみてくださいね。
品種による色の違い
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そしてもうひとつ。さつまいもは品種によって、切った断面が黄色の他にカラフルな色をしているものがあります。それぞれ栄養成分も違います。
「サニーレッド」のようにオレンジ色が強いさつまいもには、βカロテンが多く含まれています。油と一緒に調理をすると吸収がよくなります。天ぷらやサラダなどがおすすめですね。
「パープルスイートロード」のように紫色をしたさつまいもには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。そう、ワインやブルーベリーと同じ成分です。調理をするとほかの食品や調理器具が紫色になることも。この紫色を活かしたアイスクリームは見たことがあるのではないでしょうか。
そこで紫芋を、お米と少しのお酒とみりん(もしくはお酢)と一緒に炊き上げると、きれいなピンク色のご飯になります。
少し春を先取りしたご飯を楽しんでみてはいかがでしょうか。